バングラデシュ銃撃事件。現在は、イスラム国(IS)が黒幕なのか、もしくは「ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)が黒幕なのか、まだはっきりと分かっていません。しかし、ここにきてジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)に首謀者がいるとみる見方も。なお、私の方では事件に関して、

[国際情勢, 更新中] バングラデシュでイスラム国 (IS) が犯行声明。バングラデシュの首都ダッカの大使館や外国企業が集まる地域で、イスラム国(IS)と名乗る武装勢力が複数の人質をとって立てこもる。警察と銃撃戦、警察官が殺害された。けが人多数。このカフェは外国人に人気の場所

でかなり詳しく書いています。

 

 

ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)とは

JMBについて詳しくは、下記の記事で書いています。

[国際情勢] ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)の事件の関わりの可能性。JMBとは?バングラデシュ襲撃事件

上記記事から重要箇所を引用すれば、

JMBとは、2005年に解体を命じられた過激派組織。イスラム協会(JI)という野党から違法に援助を受け、水面下で活動していたとのことです。

 

JMBにいる6人の黒幕

日経新聞によると、バングラデシュ警察は、ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)に首謀者がいるとみており、その中でも6人を事件の黒幕とみているとしています。6人の詳細は明らかになっていないとのこと。

 

警察は国内の非合法過激派組織「ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)に首謀者がいるとみる。6人の名前や年齢など詳細は不明。

 

可能性としては、やはりJMBがイスラム国(IS)という知名度の高い組織と組んだ可能性はあるでしょう。ただ、下記に記す政治的対立が問題を少し複雑化させている気がしてなりません。

 

 

政治的な対立

上記日経新聞によると、ハシナ首相の与党アワミ連盟は、ベンガル人としての団結を促し、最大野党のバングラデシュ民族主義党やその他の野党、イスラム協会は、イスラム教徒としてのアイデンティティーを重視としています。イスラム教徒のアイデンティティーを重視という意味では、今回黒幕がいる可能性があるJMBも同じです。

 

与党=アワミ連盟(ベンガル人団結という考え) 

VS 

野党=バングラデシュ民族主義党、イスラム協会(イスラム教徒のアイデンティティーという考え)

  • ハシナ首相の率いる与党アワミ連盟は伝統的に、国民にベンガル人としての団結を促してきた。

  • 最大野党バングラデシュ民族主義党やイスラム協会、JMBはイスラム教徒としてのアイデンティティーを重視

 

さらにややこしいのは与党アワミ党幹部の息子が犯人の一人であった点

この点については、

[バングラデシュ襲撃事件] 犯人の一人の父親は、大物政治家、与党幹部のImtiaz Khan babul(イムティアズ・カーン・バブール)。バングラデシュオリンピック委員会の副事務総長でもある。イムティアズ・カーンは今すぐ日本へ来て遺族へ土下座し、政治家として安倍首相と向き合って話すべし。その一生涯、テロ撲滅へ捧げよ

で詳しく書いていますが、結論から言えば、与党アワミ連盟幹部の大物政治家の息子が、今回の事件の犯人の一人であるという点です。つまり、息子は親父(親父の政党の)考えを全否定しているという点があります。この辺についても、今後何かでてくるような気がします。

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